仕事道具のかんなです。


かんなも使いやすいように、
自分で作っています。

大きな物から小さな物まで、
使い分けています。

 

  
昭和39年生   竜泉3丁目在住
江戸指物職人 渡辺彰
  日常使う家具や道具を、釘を使わずに木の板を組み合わせて作り上げる指物。
「お箸からたんすまで、木製の物であれば何でも作りますよ」という彰さんは、3代目の江戸指物師です。
 「指物の世界に入ったのは、高校を卒業してすぐです。幼いときからこの仕事をおもしろそうだと思っていましたし、祖父からも体が若いうちに早く覚えろ、と言われていましたので。
 くず箱やティッシュケースなどの小さな物から始め、徐々にたんすのような大きな物も作れるようになりました。
 仕事道具のかんなも自分で作ります。かんながけは、おろそかにできない難しい作業なので、自分の手になじむかんなで、丁寧にかけています。
 指物の魅力は、自分の技術やデザインが、作品に形となって、表れることです。特に、私は遊び心を大切にして、仕掛け―チェストに隠れへそくり箱をつけるなどのからくり―に工夫をしています。なによりお客さんが満足してくださったときが、指物師になっての一番の喜びです。
 今は昔と違って、外に出て自分の仕事を紹介する機会が多くなりました。それを上手く活用して、今の時代に合った新しい作品を発信していきたいです。」
 自分の手で作った何十個ものかんなを背に、彰さんはたのもしく語ってくれました。



かんな

キセル置き キセル置き

渡辺さんの完成作品です。
木目が美しく出ています。
完成したときに、どのような木目の模様が表に出るかもよく考えて、板を切らなくてはならないそうです。