昭和36年生  竜泉3丁目在住
桐たんす職人 松本福太郎さん
桐たんす職人の父と同じこの道に入ったのは18歳の時です。
父の指導のもと、鉋(かんな)で材料を削ることから始めました。多くの時間と材料を費やし、数をこなして真っ直ぐに削れるようになるまで5年、思い通りに削れるようになるまで10年かかりました。
家具屋さんの注文では、規格に合ったものを作るのですが、個人のお客さんからの注文では、直接そのお宅に出向き、置く場所の採寸をし、引出しの数や、割り方もお客さんと相談しながら決め、そのお客さんのお宅に合ったものを製作します。
そして、仕上がったたんすは、自分で配達し、使い方もアドバイスをします。
桐たんすは上手に使えば100年も200年も使える息の長い製品です。ただ売るだけではなく、その後のアフターケアも含め、たんすとも、お客さんとも一生の付き合いになります。



約100年前のたんす 削り直したたんす
歴史を感じさせる約100年前の桐たんすも松本さんの手に掛かれば、右の写真のように新品同様の輝きを取り戻します。 虫の食った部分だけ削って新しい桐を入れたり、割れた部分に桐をはめ込んだりして、削りなおされました。あと、100年くらい持つそうです。

時代仕上げ
砥之粉という粉の真っ白なものに、顔料を混ぜます。この時に混ぜる顔料の色によって仕上がりの色が変わってくるので、お客さんの好みの色をここで調節します。それを、たんすに塗ってバーナーであぶります。焼くのには、設備がいるので、その部分だけは、焼専門の職人さんに出しますが、その他は全部一人で、仕上げます。